学生実験2では,土木工学科2年生を対象にコンクリート材料,鋼材料に関する実験を行っています。
その中で,国土交通省浜松河川道路事務所のご協力のもと,2025年10月7日(火)にトンネル点検の体験会を開催いただきました。

現在,国内では,道路利用者の安心・安全を確保するために,5年に一度の近接目視点検が義務化され,実施されています。この点検は,2016年から始まり現在3巡目に入っています。今回の授業では,この近接目視点検の一例としてトンネル点検を体験させていただきました。
・近接目視
高所作業車に乗りトンネル壁面 に近接して,目視により異常が無いか点検します。
また,近接目視で異常が確認された場合の対策について紹介いただきました。


・打音検査
点検 ハンマーを用い てトンネル壁面を叩き,音の違いから 異常 が無いか点検 しました。
偶然にも,女子学生の一人が新しい浮き個所を発見しました!

・結果の記録
実際のトンネル内を歩き,ひび割れや漏水等の 異常 を 図面 にスケッチ しました。
図面を記載することで,作業の難しさを実際に体験することができました。
また,このような記録作業を効率的に支援する「走行型画像計測技術」について紹介いただきました。

・過去の点検結果の現地確認
過去に点検した結果を現地で確認するAR技術を体験しました。
ARやゴーグルも進化しており,多くの学生が興奮して体験していました。



・レーザー打音
点検支援技術「 レーザー 打音検査」を用いた点検の状況を見学させていただきました。
従来技術を体験するとともに,最新の技術を見ることで,実際の作業を理解するとともに,自分たちの将来の仕事をイメージすることができたのではないかと思います。


最後に
トンネル点検するには,通行止めをして行う必要があります。
そのため,なかなか体験することはできません。
今回見学いただける貴重な機会を得ることができ,非常に高い就学効果が得られたと感じています。
学生の皆さんも将来の自分の仕事をイメージすることができたのではないでしょうか?
静岡理工科大学土木工学科では,静岡県内の実際のフィールドを用いた体験型授業を取り入れております。
ご質問等あればいつでもお問い合わせください。
